中の俣谷〜赤兎山〜西俣谷
平成4年(1992年)8月14〜15日 、
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昨日は大雨と林道事故のため、有峰林道の 入り口でUターン。富山駅前のチロルで 買い物をして、ドライブのみで福井に 帰ったのであった。 今日も天気はぐずつき気味であるが、 回復を期待して岩屋俣谷から三ノ峰を 目指す。 市ノ瀬駐車場に車を置いて、9時出発。 堰堤を越えて最初の徒渉。うー冷たい。 しかも水が多い。ふらつきながら渡って、 次の徒渉。ここで立ち往生。水勢が強くて とても渡る気になれない。今日もまたしても だめ....このところどうもついていない。 駐車場に戻って、次の目標を探すことになる。 地図を広げると、かろうじて赤兎山に至る 沢が載っている。しかも市ノ瀬から近い。 時間も遅いので、中の俣を遡行して赤兎の 避難小屋に泊まることに決定。北アの沢とは えらい違いだが、仕方あるまい。 | |
下山コースの西俣林道入口に車を置いて、 11時5分に出発。中の俣林道を歩いて、 取水口を過ぎたところで沢に入るが、 アブがうるさくて非常に不快。しつこく つきまとわれ防戦一方となる。 堰堤を3つばかり右から越えても、 まだついてくる。夏の沢はこれが いけない。がまんがまん。 沢はゆるやかに蛇行し、たいした 滝もなし。気持ち良くジャブジャブ 進む。 12時25分に二俣(標高910m)。 昼食休憩後、右のワサビ谷に入る。 ここから小滝が連続し爽快爽快! 13時35分、標高1010mで3本の沢に 分かれるが、ここは真ん中を進む。 アクシデント発生。お釜で泳ぐ岡田さんを 撮った時に、カメラを水の中に落として しまったのである。すぐに拾ったが、 シャッターおりず。まったくついてない... | |
標高1120mの左から落ちている滝で少し 遊んでさらに進むと、ミニゴルジェ。 なんとか途中まで進むが、あと一歩が苦しい。 泳いでしまえばいいのだろうが、その決心が つかず引き返すことになった。 周囲は赤茶けた絶壁。高巻いても恐い思いを するだけ。ぐずぐずしていても仕方ないので、 もう少し戻ると右から枝沢。ここを上って 左にトラバース。これが好結果を生む。 しばらく行くと枝沢に出合い、ここを下ると 無事本流に出ることができたのである。 時間はすでに午後4時過ぎ。このあたりから ようやく高度を稼ぎはじめ、黙々と進む。 沢はいくつかに分かれてきたが、だいたい 左を進む。倒木が多く歩きにくかったが、 水は最後まで涸れず。そして、ヤブ漕ぎも 数分で17時25分に登山道の最低コルに 出る。もう大成功! 登山道もえらかった。急登を喘ぎながら、 17時45分、やっとのことで小屋に たどり着いたのである。ビール・ビール! |
2日目は小屋を7時10分に出る。8時10分に 小原峠。お地蔵様にお参りして峠道をたどるが、 すぐに沢に入る。8時30分に本流に出る。 下っていると、前方が明るく開けているでは? てっきり林道が延びて来ているものと思って 先を急いでみれば、大崩落で山が半分くらい 崩れ落ちた感じで、谷が完全に埋まっている のである。 崩れ落ちた土砂は、谷を削って延々と下流に 押し出されているのであった。ここから林道の 終点までは、土石の上を歩くことに終始した。 |